新しい曲が渡され、大初見大会となりました。
1曲目は、武満徹の混声合唱曲 「さくら」 各パート上下に分かれて、8声部なので、必ずパートに2人ずついなければ練習になりません。 武満徹は大変日本的な感覚を持っていたと同時に、ジャズの和音とか、ジャズのビッグバンドのオーケストレーションとか、ドビッシー、ラヴェルなどの印象派のオーケストレーションを引き継いだ人と言われていて、ヨーロッパでドビッシーやラヴェルのオーケストレーションを引き継げた人がいないと言われている中で、武満が後継者だと言われるくらい、音の色彩のパレットが豊富だったそうです。 「武満徹はギターの曲もたくさん書いていますが、とても繊細で、ハーモニックスも多用しています。できるだけ色彩感のあるサウンドを作って、それがある種の音の背後にある神秘性のようなものを感じさせる、ということに大抵の作品は成功しています。我々のアンサンブルはマンドリンとギターだけなので、いかに豊富な音色を生み出せるかということも課題で、そこを意識しながらアレンジしてみました。」という指揮者からのお話。 実際に音を出してみると、ちょっと不思議な音を使っているところもあって、「これで合ってるの?」というところもありました。(もっとも、みんな初見だったので、間違って弾いていた人もいたかもしれませんが・・・) 「日本の古い曲に西洋音楽の対位法を組み合わせているので、嫌だと言う人がいるかもしれませんが、うまくやるとブルックナーのモテットみたいでしょ?(笑)」という指揮者。 プリマヴェーラの「さくら」はどんな色彩で演奏できるでしょうか? 2曲めはマルチェロ 「オーボエ協奏曲」第2楽章 この曲は、ソロ以外は、ほとんど8分音符で進んでいくので、このピッキングが重要になってきます。必ず弦の上にピックをセットしてから、腕に重みをかけて1音ずつ音を出してください。空間から落として、チョンチョンチョンという感じにならないように気をつけましょう。 普通はギターの通奏低音がはいりますが、この曲は通奏低音が効果的に省かれていています。弦楽とソロ楽器、通奏低音という3つの協奏なので、通奏低音は同化しないようにして、単独の行動をとっています。ですからギターは効果的に休んで、入る時には何か世界が変わったように入ってこないといけません。そして、ギターが休んでいる間、マンドラが低音を受け持ちます。通奏低音がないということで、不安な感じがよく出ます。 大初見大会3曲目は、ファリャ 「魔法の輪」 斎藤さんの編曲です。この曲も神秘的な音の響きです。特にギターが3~4パートに分かれていて、しかも主役なので、多彩な音のニュアンスが要求されます。ギターのみなさん、腕の見せ所ですね。
by michinokuhitori
| 2007-10-04 23:42
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