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100円ショップのタンバリン

お買い物袋を持って、指揮者登場。
中から出てきたのは、100円ショップで買い求めたという打楽器の数々。
タンバリン、カスタネット、太鼓 ‥‥‥。
最近の100円ショップって、こんなものまで置いてあるんですねぇ。まあ、タンバリンといっても、張ってあるのはビニールだし、枠についている小型シンバルみたいなものはアルミですが、、。
にぎやかな踊りの雰囲気を味わうための小道具として使ってみようと思ったそうです。

スペイン語で、野外のエネルギッシュなダンスのことを「バイレ」といいます。フラメンコの踊りも「バイレ」ですよね。「踊り」には、「バイレ」と「ダンス」と二つあって、宮廷ダンスのように、洗練された身のこなしと衣装で魅了する踊りを「ダンス」、大道芸のように飛び跳ねたりダイナミックなものを「バイレ」というふうに分かれています。

{B}のところはダンスです。まっすぐな体のラインを意識して、ピンポイントで立つように。
1ミリも狂わないような感じで弾いてください。前の音を少し強く意識するとつんのめらないので、1,2,3,でだんだん弱くする工夫が必要です。垂直にぴっしりと立つムーヴマンと、トリルなどで水平に動くようなムーヴマンとのコントラストが見せ場です。
そして、51小節目、ff になったところから一気に「バイレ」になります。この、”一気に”というところが大事なのです。ダイナミックに爆発してください。決して「手踊り」にならないように!!
ここでタンバリンが登場です。100円とは思えない迫力!
いまひとつテンションが上がりきらない私たちをあおるように、指揮者自ら熱演です。
ほんとにすみませんねぇ。私たちがふがいないばっかりに、、、。

きょうの練習で、一番初めにまず最初から最後まで通してみました。
「今の演奏だと、全く意味不明の所がたくさんありました。この間の練習で良い感じの雰囲気を出せたところもありましたけど、あの演奏ときょうの演奏の差はものすごく大きいものがあって、今のだと、本当に何のために音が鳴っているのか全くわからないです。上手下手に関係なく、作品の中に踏み込む態度が必要です。下手でかまわないんです。下手だと音楽ができないのか、というと、そうではない、というふうに答えたいと思いますので、持っている技術の中で作品の中に踏み込むことが一番大事なことです。決して、上手に弾こうとか整えようとか思わないで、中にはいっていくことを恐れないでください。」
という、指揮者からのコメントがあったのです。

いつまでたっても、なかなかフレーズのキャラクターをつかみきれない私たちに、身を持って(タンバリンを持って?)教えてくれたのでしょう。 (^^;)
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by michinokuhitori | 2006-09-26 00:16

崩れ落ちる快感!?

「スラヴ舞曲 6番」の練習を始めて50日近く。
曲全体を通して慣れるという練習と同時に、細かいところをひとつひとつ見ていって、全体の関連の中で曲の意味を考えるという練習も必要です。
この曲は、少ないモティーフが上がったり下がったりしているだけで結構長い時間ひっぱっているので、ただ演奏すると退屈な演奏になってしまいます。スコアがよくできているので、微妙な変化などを追っていって、拾い上げていくことが必要。スコアがよくできていればいるほど、精密さがないと成り立たないのです。音楽によっては、勢いだけでいい曲もあります。それははったりで何とかなりますが、この曲は、ダンス曲と歌っているわりには非常に繊細で緻密なスコアなので、繊細にできないといけません。この世の悲哀と喜びとか、いろんなものが詰まっていそうなので、それを拾い上げていきましょう。

という指揮者の言葉で、きょうもいつもよりさらに細かい緻密な練習が始まりました。

{リズムセクションは職人芸で!}
四分音符の刻みは、3拍目を軽く。2拍目で弾んで(腕を少し上げる)3拍目で落とす(腕の上げを少なく)。この3拍目は必ず職人芸で。気を抜くとあっという間にこぼれ落ちてしまうので気をつけましょう。
同じリズムでも、31小節目からはためいきをつくように。
7小節目からは、リズムの形が変わります。これは3拍目がふくらむように。6小節目までが弾んでいるほど、このふくらみが際だちます。そして、この音型は15小節から3拍目にアクセントがついています。この3拍目にアクセントが付いているときはほとんどが拡大するときです。強くするというより、上にあおる感じです。
最初は繊細に、ちょっと意味深な感じ。アクセントがつくと高揚感が出て、足を踏みならしたくなるように。ここは職人芸でよろしく!

{クライマックスから一気に崩れる}
最初の部分は、27小節目がピーク。
普通は、これだけ時間をかけて盛り上げたらもうちょっとクライマックスを楽しむものですが、そういう気はなく、4小節ですぐにPになります。ここはピークから次のPに移っていく中で崩れ落ちないといけないところです。崩れるはかなさと、喜びと悲しみ。ある種の快感と悲しい感じが必要。意外と人間は物が壊れることって快感を感じるものです。(カタルシスみたいなもの)そして崩れ落ちたところは非常に心の深い所。いかに上手に崩れるかが決め手です。
2小節のペアリングで少しずつ早めに入りながら受け渡していきます。決して前よりも遅くしないことが崩れるポイントです。
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by michinokuhitori | 2006-09-21 01:04

洗練と田舎臭さ?!

先週は、最後からという意表をつく始まりでしたが、きょうは最初から。

最初の2小節はギターの牧歌的な伴奏から始まります。
同じ伴奏の形態でも、ウィンナワルツのように、伴奏を聞いただけでウキウキするようなものもありますが、この曲は無性格に弾いてください。無性格に注意深く、、。この後、いったい何が来るんだろう、、というくらい、ものすごく平凡な音楽のように演奏します。無表情の表情というものですね。
そして、3小節目から入ってくる1stのメロディーは、印象的に。
最初に、アレグレット スケルツァンドと表示されていますが、このスケルツァンドというのは、3拍子のメヌエットがルーツで、メヌエットが発展してスケルツォになるのですが、そういった意味のスケルツォというよりも、言葉本来の意味の、「諧謔的」とか「滑稽な」という感じがほしいところです。向かっていく感じ、飛び出す所、そのキャラクターをはっきりとさせるためのアーティキュレーションが重要になってきます。2小節のセットでとらえていきましょう。

10小節目からコントラバスがお休みになって、音楽が薄くなります。これは、それまでの大地と密着した感じから、室内楽的な感じ、外と内という感じを表しています。ですから、伴奏パートは洗練された感じで演奏しなければなりません。特に2ndは重くならないように。お尻の肉を椅子に接着させて沈み込まないで、頭の上からつり上げられるような感じで音を出すと、軽い音になります。(実験してみてください。)
でも、ここのメロディー(1stとギターⅠのソロ)はとっても田舎臭いんですよね。「ここは洗練と田舎臭さを混ぜるところです。」と指揮者。洗練された音楽にするには技術が足りないし、田舎臭い音楽にするには演奏者が上品すぎるし(、、、な訳ないですよね。これも技術です。(^^;))とても頭を悩ませるところです。
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by michinokuhitori | 2006-09-10 17:11