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出会いと解放

英語で Meet(ミート)という言葉があります。出会いという意味です。
マンドリンやギターを弾く時に、弦にピックや指(爪)を当ててとらえることを、Meet と言います。
日本語では、ピックが弦に出会うという言い方はしないのですが、外国語の人達はそういうふうにとらえるのだそうです。
ピックが弦と出会う。どういう状態で出会うかということに対して意識を持つことが大切です。そういうものがなくて、何となく「ピッキング」とか「弾く」とか言うと、どうしても先の感覚が言葉で養われることがないのです。

ちょうど、刺身と包丁の関係と同じで、切るときに包丁を当てる角度とか、包丁のどの部分を当てるかを考えて、当てた感触を確かめてから、すっと切ります。切るときも、手先だけとか腕だけではなく、いろいろな複合動作によって包丁を動かしていきます。
楽器を弾くときも、ピックや指を弦に当てた瞬間を認知することが必要なのです。そして手首とか肘とか、支点を1個にしないで、支点自体が動いていく複合動作によって音を出していくのです。(支点が1個で動くと音が固くなります)

もう一つの弾き方に、弦に対して、空間からたたきつけるようにして当てる、ヒッティング・ストロークというのがあります。これはリズミカルな曲の時に使います。
静かな曲を弾く時は弦に当てた状態から、リズミカルな曲を弾くときは空間から、曲に応じてそれぞれにあったピッキングが必要になってきます。

皆さん、何気なく弦をはじいていませんか?

Release(リリース)という言葉があります。解放という意味です。
ピックや指(爪)が弦に出会ったところが、Meet point 。そして、そのピックや爪が離れる作業が、Release です。出会いと解放の中で音が生まれるので、どういうふうに出会うか、どういう形で解放するかが重要です。
出会い、弾いた後、空間にピックをどういうふうに持っていくかで音が決定していく。
そういう、Meet と Release という概念を持って練習すると、タッチとかピッキングは非常に精密になってきます。

今、楽譜を準備中ですが、いずれ、マルチェロの「オーボエ協奏曲」を練習する予定です。
ピッキングがたくさん出てきますが、その中の二楽章は、静かに時を刻むようなピッキングです。またとない教材なので、この機会にピッキングを少し追求していくと、アンサンブルの良さにも繋がっていくと思います。
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by michinokuhitori | 2006-11-26 16:02

寝かせて熟成

「スラヴ舞曲 6番」の練習を始めて、3ヶ月が過ぎました。

斎藤さん編曲のこのスコア、とても複雑で今のプリマヴェーラには難しかったけれど、がんばって挑戦しました。やればやるほど、この曲の良さを実感。同時に難しさも実感しました。

ソロ曲などもそうですが、3ヶ月やってできたところが、その時の限界ということで、「スラヴ 6番」はいったん寝かせて、熟成させることにしました。
「あとで取り上げた時に、前に出来なかった所が、出来るようになったりしていると嬉しいわけで、そういう勉強を普段していればいいんですよね。」と指揮者。

忘れるというのはある意味重要なことらしいです。忘れないといつも前のものを追いかけてしまう。良い演奏ができたりすると、そのイメージから離れられなくて、自分で過去のことばかり追い求めるのです。CDみたいに、いつかけても同じというのではなく、常に新しくやらなければいけないので、ある程度忘れることが必要です。

というわけで、「スラヴ舞曲 6番」は終了。
きょうは、2月のネットワークコンサート以来寝かせてあった、「Serenata Galante」を練習することにしました。
「寝かせ具合で、熟成したかどうかですね。」と指揮者が言うと、横で「熟成じゃなくて腐ってるかも・・・・」とつぶやく声が、、、、。(^^;) (そうだとちょっと悲しい)

忘れてしまっていいので、新鮮にやっていきたいと思います。前にやったことをどうのこうのと思うと後ろ向きになるので、今から初めてやる曲のつもりでやって、初見でやったらこんなに弾けた!というふうに喜びましょうという指揮者の言葉に励まされながら、スタートしました。

1回目は予想通りごちゃごちゃ。みんな弾くのに一生懸命で自分の世界でした。
でも、何度か止まりながら繰り返していくうち、なんとなく良い感じになってきました。
前回は、このレベルに行くまでに随分時間がかかったのです。少しは力量が上がったということ?前回できなかったことが今回はできて、さらにもっとその先まで行けることを期待しています。
今寝かせてある、「ポストホルン」「降誕祭の夜」そして、「スラヴ舞曲」
次にふたを開けるのがちょっと楽しみになってきました。(^_^)v
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by michinokuhitori | 2006-11-15 00:18