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メンバー募集!!

プリマヴェーラでは、メンバーを募集しています。

楽器は、マンドリン、マンドラ、マンドセロ、ギター、コントラバスです。

1) 音楽が好きな人
2) クラシック音楽の勉強がしたい人
3) マンドリン、ギターの技術を向上させたい人
4) 毎月練習に参加できる人
5) 意欲と向上心がある人
6) 粘り強い人
7) 人の悪口を言ったり、足を引っ張ったりしない人
8) 若い人(自己判断可)

以上の条件を満たす人は入会を認めます。(うそ!来てくれる方ならどなたでも歓迎します)
人間関係のごたごた、しがらみは一切ありません。意地悪な人もいません。
ただ、音楽を愛するのみの集団です。

できれば、経験のある方に来ていただきたいのですが、初心者でもやってみたい方は気軽にご連絡ください。ただし、いきなりアンサンブルは無理なので、個人レッスンを経てからになります。指揮者はプロのギタリスト、コンサートミストレスもマンドリンの指導をしています。(共に、NHK弘前文化センターの講師です)
見学もOKです。お待ちしています!!
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by michinokuhitori | 2007-01-26 00:15

グリッサンド、ポルタメントの妙


メッツァカーポの「夢」
この曲には、グリッサンドとポルタメントがたくさん出てきます。
メッツァカーポという人は、このグリッサンドやポルタメントが結構好きな人のようで、他の作品にもよく見受けられます。ただし、中には装飾音符から実音へ斜線でつないで表記しているものがたくさんあって、テンポの速い曲などは、ピックで2弦にわたって演奏する場合もあるので、必ずしも全部が左手で滑らせるポルタメントとは言いがたいのですが、曲に合ったニュアンスを出すということを一番に考えたいと思います。

指揮者がスイスに留学中、師事していた先生はドイツ語圏のスイス人で、あまりポルタメントは好まなかったようです。滑らせることをあまり頻繁に入れると、くどくてだめだ、と言われたそうです。そういう発想がヨーロッパ人の中にもあるのですが、逆に滑らせるのがやたら好きな先生もいたそうです。音楽辞典を見ても、演奏者の自由にまかせる、というようなことを書いてあるし、個人様式のようなものがあるそうです。ただ、ポルタメントにも色々な表情があって、つける以上はちゃんとふさわしいニュアンスをつけなければいけないと、かなり厳しく指導されたそうです。

ポルタメントやグリッサンドの指示があるから滑らせる、ということではなく、音楽に合った一番良い表情でやっていくことが大切です。

5小節めから、さっそくセカンドに出てきます。これはメッァカーポの表記の仕方から、もしかしたらピックを2弦間で滑らせる奏法かもしれませんが、曲の表情をつけるためにはポルタメントのほうが合っています。5,6,7,8と4小節間ポルタメントが出てきますが、どれも表情が違わなければいけません。特に5小節目と7小節目は、意味合いが違ってきます。5小節目は柔らかさや甘さ、浮遊感を出します。全部のパートがファの音で始まり、ハーモニーがない状態から、セカンドだけが動いて、和音を決める作用のあるポルタメントです。セカンドの人は、3度音に移動する時にわくわくするような人間的に感情があふれるような感じで。
7小節目は、装飾音のミがメロディーのレとぶつかるので、緊張感が高まるところです。ハーモニー的にも重要な役割を担うので、滑らせることに意味があるのではなくて、最初のミの音が聞こえることに意味があります。ですから、こういうところはポルタメントでなく、2弦間に渡って弾いてもかまわないところです。ポルタメントで弾く場合、音がそれまでよりも離れて、弾く距離も遠くなるので、その距離感がそのまま緊張感につながります。
セカンドはこのポルタメントによって、曲に表情を与え、命を吹き込むという重要な役割を担っているのです。がんばって~!!
ファーストのグリッサンドもまた然り。かける以上は、必然性を持ったグリッサンドで。

「単純な素材かもしれませんが、いろんな表情がはいっている。多様性を統一性にすることが音楽です。
マンドラが2拍で休符になっている、そのあとにセカンドの重音の刻みが聞こえてきて、ギターの2分音符の甘い余韻がきこえる、、、そういう複合なんです。それで何かが生まれてくるのを期待する。それぞれのキャラクターをはっきり持って演奏していく。それがひとつの統一性を持つと音楽が雄弁になります。
もうひとつの正反対のやり方は、メロディと伴奏、というふうにやること。メロディーがきれいに歌えていれば、あとは勝手に伴奏がついてくればいい、というのは最もつまらなくて、すべての音楽をおとしめることになります。それぞれのパートがそれぞれの表情を持って一体となることでメロディーだけではない世界が生まれるのです。」と指揮者。

イタリア的な暖かさ、澄んだ空気、太陽、そして心地よいまどろみ・・・・そういう世界が音で描けると素敵ですね。
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by michinokuhitori | 2007-01-22 23:13

豊かな響き

新年最初の練習は、メッツァカーポの「夢」で始まりました。
これから始まる一年が、悪夢とならないよう、願いを込めて練習開始です。

この曲で身につけるべきことは、トレモロの美しさです。
そして、ギターもその美しいトレモロで歌われている旋律に合ったタッチが必要です。
曲の最初の所。指揮者からは「バラバラのトレモロで!」という指示がありました。

「バラバラのトレモロ」・・・・メンバーのみなさんには、もうお馴染みの言葉。今までにも何度も要求されてきました。(できるかどうかは別として)
でも、よくわからない人のために、もう一度説明しましょう。

マンドリンの弦は、複弦です。同じ弦が2本ずつ4コースあります。
なぜ、2本なのでしょうか?

マンドリンは、リュート属の古楽器「マンドーラ」を母体にしてできた楽器だと言われています。「リュート」は、アラビア文化圏で用いられている「ウード」という楽器と同じ起源を持つもの。「ウード」は複弦です。「ギター」も、ルネッサンス、バロック時代までは複弦だったのです。その後、ベートーベンの時代には単弦になっているのですが、何故マンドリンは単弦にならなかったのでしょうか?
単弦の方が、弾きやすいし、楽器にかかるテンションも半分ですみます。楽器というのは、表面板を引っ張る力が減れば減るほど表面板が自由になるので、よく鳴るのです。それなのになぜ複弦なのか?複弦でなければいけない何かがあったのです。

考えられることは、弦が複弦になることで、響きに豊かさが増すということです。
2本の弦をちゃんと2本と認識して、弾いた時に2個音が出る、という意識を持って弾くと、往復(ダウンアップ)で4個音が出ます。単弦だとどう頑張っても2個ですから、そこでも響きの豊かさに差が出てきます。合奏の時に、わざとダウンアップの速度をみんなでそろえないようにバラバラにして、2人いれば往復で8個、3人いれば12個、というふうにやっていくと、人数が増えれば増えるほど粒子が細かくなるので、バキバキした表情から逃れられるのです。

合う方がいいと考える人もいて、合奏団によっては、トレモロの数までそろえる、という話を聞いたことがあります。また、その昔、マンドリンは2本の弦を1本のように、ダウンとアップが均一な音になるように、という指導を受けたこともありますが、せっかく豊かな響きが出せるような構造になっているのですから、それを利用しない手はありません。

指先に、「弦を2本弾いている」という感触を感じながら弾いてください。(口で言うのは簡単ですが、これは結構難しいです)
コツは、手首を柔らかくして、ピックを親指と人差し指の間にはさんで、しっかり持たないこと。
もちろんこれは、すべてこういう弾き方をして欲しいというわけではなくて、こういう響きが必要なときの弾き方です。誤解のないよう。

「バラバラのトレモロ」試してみてください。
マンドリン本来の豊かな響きを実現させてみましょう。
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by michinokuhitori | 2007-01-16 20:40