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心の音

1月初めから練習してきたメッツァカーポの「夢」
ようやく曲のイメージが音楽になってきました。

この曲を作曲したメッツァカーポは、1800年代の終わり頃から1900年代に活躍した人だと思われます。(19世紀末にパリに移住した、ということしかわかりません。詳しいことをご存知の方は教えてください)
この「夢」は当時のサロン音楽の典型のような曲で、ハーモニー的には古典的な手法を持っていますが、部分的に新しい音も使われていて、とても洒落て気の利いた所もあります。そして、そのあたりを粋に演奏しないといけないのです。
マンドリンのオリジナル曲には、結構こういう種類の曲がたくさんあるのですが、洒落たセンスがないと、つまらない演奏になってしまいます。
ただ、時代も人種も違う私たちが、そういう曲をセンス良く洒落て弾くというのは至難の業なので、何とかイメージを膨らませながら、雰囲気だけでも感じながら弾きたいと思います。

この曲はメロディーの歌い始めが必ず P になっています。フレーズの始まりが遠い感じで、心理的に遠い世界から聞こえてくる音。その心の音を、じっと耳を澄まして聞き取ろうとする感じをみんなでイメージして音を出してみましょう。楽譜に P と書いてあるから物理的に小さい音で弾くというのではなく、弾き手がそういうイメージを持って音を出すと、それが聞き手にも作用して、聴衆もじっと耳を澄まして遠い世界の音を聞き取ろうとするのです。それは、心のずっと深いところにある、懐かしさのようなものだったり、憧れや期待のようなものを、聞く人にも感じさせるのです。
この曲の中で感情的に豊かになるのは1か所だけで、あとはずっとまどろみの中・・・・・・
心の音に耳を澄ませながら、静かな幻想的な雰囲気を醸し出していきたいと思います。

この曲は技術的にはそれほど難しい曲ではないのですが、簡単に弾ける曲なんてないですよね。音楽の中に踏み込んでいけばいくほど、やることがいっぱいあります。素人の私たちには難しい作業かもしれませんが、遠い時代に作られたものに対する敬意を忘れず、貶めることのないように、取り組んでいきたいと思います。


・・・・というわけで、「夢」はひとまず終了。
次回から、ドヴォルザークの「スラヴ舞曲10番」
難曲です。でも、とてもいい曲です。がんばりましょう!!
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by michinokuhitori | 2007-02-12 22:19