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「アイネクライネ」は「マイネクライネ」??

もう3月も終わろうとしています。
6月1日の演奏会まであと2ヶ月余りとなりましたが、それほどみんなのテンションが上がる様子も無く、淡々と時間が過ぎています。本当は3月中に「さくら」と「小さな空」を仕上げてレコーディングしたかったのですが、結局1度もパートが揃うことなく、停滞しています。
やはり人数の少ないアンサンブルに1人1パート的な曲は難しいのかもしれません。

というわけ・・・でもないのですが、モーツァルトの「アイネクライネ」の第1楽章に取り組み始めました。この曲は、弦楽合奏で4パート。
演奏するかどうか迷っていた「ポストホルン」を諦め、代わりに選んだ1曲です。4拍子の曲、ソナタ形式の曲、というのも選んだ理由です。
でも、これが結構難しい。

最初の時に指揮者が「アイネクライネ、どうですか?ギブアップの人いますか?」
と聞いたら、横で「マイネ。」とつぶやく声。(マイネとは津軽弁でダメという意味)
マイネクライネ!・・・・ダメで暗い!   まずいですね~。
「マイネクライネ」にならないように、何とかみんなでがんばりましょう。

この曲は最初の4小節があまりにも有名で誰でも知っているメロディーです。
一見簡単そうに見えますがここが一番難しいかもしれません。
まず、1stと2ndの頭の和音。これは3つの音をジャッ!と鳴らすのではなく、アルペジオ的に。ソの音に向かって広がっていく感じで弾きます。
「ここが揃うと、下から上に向かうエネルギー感のようなものを得られるので、コンミスと同じ速度で、弾く格好から弾き終わった形まで全て模写してください。」
という指揮者からの指示。(コンミス責任重大 ^^;)
このアルペジオのスピードと、どれくらいのクレッシェンドをかけるかで最初の表情は変わってしまいます。

【実験】・・・試しに和音なしで単音ソの音だけで弾いてみました。
 ↓
和音の方が豊かなゴージャスな感じです。柔らかさや量感など、いろいろな要素が託されています。

前半2小節は上行、後半2小節は下降というシンメトリックな感覚ですが、この旋律は分散和音でできていて、和音の大切な進行を砕くことによって生まれた旋律です。そして前半より後半の方が緊張度が高く、3小節目の頭に緊張が必要です。和音がつけられていない、ということでも、単旋律の強さを持たなければいけません。
(ドヴォルザークのことろでもやりましたよね)
2小節目最後の飛び出したDの音、3小節目頭のCの音は非常に緊張度が高く、実際にはぶつかっていないので耳で聞こえることはありませんが、空間にそのぶつかりを感じることが必要です。

また、ここをうまく仕上げるためのもう一つの要素にリズムがあります。
8分休符、4分休符が出てきますが、この休符が大事です。
この休符は緊張感のあるしゃきっとした空気を作らないといけません。中断することが、はっとする出来事でなければならないのです。
2小節目の4拍目の4分休符は断絶。これは次に来る音に期待を抱かせてひきつけるためのものです。決して一休み的な休符ではありません。
まさに、休符も音楽、ということですね。

【実験】・・・最初の音を付点4分音符で演奏してみました。
 ↓
予想以上にダレダレでした^^;
優雅といえば優雅だけど流れてしまいます。きびきびした感じが大きい要素として前面に出てくるので、ここは音響的に空白があったほうがいい。あまり響かない所だとそれほど神経質にならなくてもいいかもしれませんが、チャペルは響くので、消音してください。


最初の4小節だけでかなりの時間を要しそうですが、それだけこの部分が大切だということです。簡単に弾ける曲なんてありませんよね。
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by michinokuhitori | 2008-03-28 00:20