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こけしのダンス?

アマデイ編曲の「Jaleo de Jerez (ハレオ・デ・ヘレス)スペイン舞曲」

普通、スペインのダンス曲は、最初にダンスがあって、中間部にゆっくりした歌の部分があって、またダンスに戻るという3部形式になっているものが多いのですが、この曲はそういうものではなく、リズム素材もほとんど変わらない単調なダンス曲になっています。

最初のラ→ラのオクターブの跳躍に、内面的な思いが託されていて、ここをうまく表現したいと思います。
頭がいきなりピークで、そこから下降していくフレーズなのですが、ここの核音型は2ndパートの8分音符。1stの3連符はそれに装飾がついた形です。1拍めと2拍めの揺れの違い、身振りの違いがダンスらしさを表現します。
「スペイン風の、フラメンコみたいな腕の振りのようなものをイメージしてください。そういうものが必要で、何かしら動きがないとだめなんです。何か皆さんのはちょっとこけしっぽいですね(笑)まっすぐ立ってて・・・・・・手がない・・・・・・少し動いてください。」
という指揮者からの辛辣なお言葉。

こけし・・・(こけしがダンスする図を想像してみる・・・・(-_-;))
当たってるかも・・・

動きを出すためには、最初のラの音でエネルギーを放出することが必要です。
核音型を担う2ndの役割は、振りの勢いを自然につけてあげることで、ここの部分の表情を支えています。1拍目に重みを感じて弾いてください。

1stの3連符は横揺れの体感で。1拍めと2拍めが分断しないように気をつけましょう。
そして、マンドラは1stを模倣するように追いかけてください。

5小節目に出てくる1stの装飾音符はオンザビートで強調します。
(前に出す装飾音だと優雅な感じになってしまいます)
充分に重みを感じで。そこを強調しないと、次の小節のミの音が意味不明になります。このミの音がはっきりと提示できない状態で、次のアクセントに入ると必然を欠いてしまうので、ただの記号通りの変な演奏になってしまいます。

記号を見てその通りに演奏するのではなく、なぜそこにそういう記号がつけられたのか、という必然性を感じた上で演奏しなければ、音楽をやっている意味がないし訴えるものもないということですよね。

少しでも成熟したスペインの女性の踊りの音楽に聞こえるようにがんばりたいと思います。
(でも、なぜか弾くたびにこけしのダンスが頭をよぎるんですけど・・・)
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by michinokuhitori | 2010-05-05 15:13