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顧問の音楽帳

努力の人ハイドンは、苦節30数年(それは縛りの多い宮仕えと世に名高い悪妻のため?)の後の58才の時に、自国オーストリアのウィーンを立ち、ヨーロッパを横断し、初めての外国、イギリスのロンドンに向かいます。
そのとき既にヨーロッパでその名が広く知られるようになっていたハイドンを、ロンドンの興行主が招聘して、彼の自作の交響曲を中心とした演奏会を開くためでした。
ハイドンの目には車窓の景色はどのように映っていたんでしょうか?その想いを追体験しようと、ハイドンがたどった鉄路をなぞった旅の記録がこの本です。


(ヨーロッパ各停列車で行く ハイドンの旅、 児井正臣著
 幻冬舎ルネッサンス新書)

さすがに一度にとは行かず、4年を掛けて実行していますが、便利な特急や急行を使わず、各停でと言うのが著者のこだわりでしょうか。また、ハイドンがたどった経路と書きましたが、著者も最初に断っているように、実はそれは記録として残っていないため(見つかっていないため)、想像を働かせて決めたとのこと。おかげでその過程でハイドンにまつわるいろんな事柄がわかるという想わぬ余禄があったようです。

いずれにしても、このような鉄道の旅を定年後に体験できた著者はそれだけでも幸せな方だと想います。
私もいつかそんな旅をしてみたいと思いますが、さていつになることやら。







 
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by michinokuhitori | 2013-06-10 22:26 | 音楽