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音楽ネットワークに向けて

新年を迎えてから毎日忙しく、ブログの書き込みまで手が回らない状態でした。
ふと気づくと、もう1月が終わろうとしているではありませんか!!
こんなに長い間さぼってしまって、皆様大変申し訳ありませんでした。

さて、今年のプリマヴェーラは大きな行事を予定しています。

まずは、2月9日の、「音楽ネットワーク弘前」のミニコンサート。
NHK文化センターのギャラリーで演奏します。

演奏曲目は、 バッハ・・・・・・・・・・「Air」
                     「メヌエット」

         メッツァカーポ・・・・「夢」
                     「お嬢さん」

         アマデイ・・・・・・・・・「セレナータ・ガランテ」

         マルティーノ・・・・・・「月ありき」

         武満徹・・・・・・・・・・「さくら」
                     「小さな空」


以上、8曲です。(というか、これだけしか弾けるものがない・・・^^; )

去年の9月に、中世の館アフタヌーンコンサートで3曲弾いたのが、人前での2度目の演奏。
そして、今回は3度目。しかも、曲数も多くなりました。
あまり時間がありませんが、みなさん、練習よろしくお願いします。

それにしても、2~3ヶ月時間をかけて取り組んで、そこそこ良い演奏ができていた曲が、その後、2~3ヶ月弾かないでいると忘れてしまう、というのはなんとも悲しいものです。
これはやはり年のせいなのでしょうか?

音楽も、アンチエイジングめざしてがんばりましょう!


         
# by michinokuhitori | 2008-01-28 22:57

”最近の演奏を聴いて” ~顧問より~

音楽ファンとしての楽しみの一つに、応援する演奏団体の成長ぶりがある。

顧問の立場とすれば、身贔屓と取られることも承知の上で書くが、プリマヴェーラは結成後2年近くしかたっていないにもかかわらず、最近収録した演奏を聞くと、その成長が如実に表れていると思う。
それは過日、団員とともに秋田に出向いて聞いた演奏会(東北マンドリンフェスティバル)の印象との比較からも言える。

多くのマンドリン団体が一堂に介して演奏するマンドリンフェスティバルは巧拙、保守革新、いろんな面で刺激的であった。
しかし、参加こそしなかったもののプリマヴェーラのその演奏は他の演奏団体とは目指すところが一線を画していることを実感した。
例えば今回の収録した演奏のバッハのAirを聴くと、まだ技術的に克服すべき点は散見するが、なにより、この団体が目指すアンサンブルの魅力、すなわち他のパートとのバランスによって生み出される心地よさが聞き取れる。逆にいえば、他のマンドリン団体が、いかにバランスを軽視して音量(人数という物量?)によりかかった演奏をしているかということでもある。

プリマヴェーラの目指す演奏(これはマンドリンに限らず、全てのクラシック音楽の演奏団体に当てはまることだが)は、実は最も困難な道でもある。日頃の地道な、しかし高度な練習の積み重ねで初めて実現できるもので、演奏会当日あるいはその直前に、腕に自信のある演奏家が集まって、ちょこっとゲネプロをやって達成できる演奏ではない。その意味において、プリマヴェーラの団員の方々に更なる精進を、そして、願わくば、マンドリン演奏団体としてというカッコつきを外して、純粋なクラシック演奏の模範となるような、更なる飛躍を期待したい。


☆先日録音したCDを聴いての、顧問の感想です。
  曲についての感想は、後日掲載します。お楽しみに!
# by michinokuhitori | 2007-12-19 00:43

「武士道」と「見返り美人」

「さくら」は日本古謡と書かれていますが、実際はそれほど古い曲ではなく、江戸時代末期に筝曲の練習曲として書かれたものだそうです。

武満さんは、「さくら」の凛とした、澄み渡った感じのメロディーに、江戸情緒たっぷりの粋な旋律を絡ませています。
41小節からの、2nd・マンドラのメロディーに対する、1st・ギターのメロディーもそうです。
2ndとマンドラのメロディーは、いわゆる「さくら」のメロディー。あまり音程が飛ぶことはなく、近くの音に移っていきます。それがしっとりとした感じを出していますが、それに対して、1stとギターの四分音符の動きは、シンコペーションや、音の跳躍もあり、とてもエスプレシーヴォです。両方のキャラクターを対立させるところなので、緊迫した感じでお互いに譲らず、追いかけていきます。

特に対位法的なものは「入り」が大事で、この「入り」がはっきりしないと、湧き出るような感じにはなりません。41小節目からの追っかけは、1小節だけの遅れなので、非常に緊張度が高いところです。普通は4小節遅れくらいで入っていくものが多いのですが、1,2小節で、時間が短くて追っかけていくのを、バロックだと、「ストレッタ」と言うそうです。フーガの最後の方などで、緊張度を高めて盛り上げる時に使うそうですが、ここは、最初からストレッタのような感じがあるので、緊迫した感じで演奏します。

「43小節目の1stは、色っぽく。芸妓さんになった気分で、見返り美人のような身体性があるのがいいですね。」と歌いながら踊る指揮者。(やけに色っぽい)
「44小節目のギターも同じく、低音の見返り美人でよろしく。」
江戸の武士道のような凛とした感じと、情緒的で粋な感じが融合した、武満さんの「さくら」
お互いのキャラクターを意識しながら演奏してみましょう。


37小節からのポリフォニーとのコントラストとして、9小節目から弾いてみました。
ここはホモフォニーです。
ポリフォニーというのは複数の独立した旋律で動く音楽ですが、それに対してホモフォニーというのは、和音中心で動く音楽です。
うまくハーモニーが溶け合った時は、なんともいえない快感。思わず胸がしめつけられるような感覚になります。武満さんの世界ですね。
自分の中で、ポリフォニー、ホモフォニーの世界を感じていくことが大事です。

17小節目は、不思議な音で、みんなが驚くような和音です。しかも、武満さんはそこに、mfzをつけています。
自信を持って弾かないと、「間違えた?」と言われそうなところです。唐突で、予想する人は誰もいない、驚くところ。一人一人が、驚く音だということをよく理解して、響かせることが大事です。そうすると、何かトリップしたような、異次元にすっぽりと入ったような雰囲気になります。

「なぜこういう和音を使ったのか、たぶん武満さんもわからないと思いますが、きっと心の底からこういう音に聞こえたのでしょう。 一瞬、みんなで時空を超えて、すぐにまた戻るのです。変、変、って弾いてると本当に変な音楽になりますよ~。」と言う指揮者。
この不思議な音と異次元の空間を、早く全員で感じることができるようになりたいものです。
# by michinokuhitori | 2007-11-29 15:14

「さくら」が「カノン」になる

先週から武満徹の「さくら」と「小さな空」にとりかかっていますが、先週はマンドリン、マンドラは全員出席でギターが1人。今週は1st1人、2nd2人、マンドラ1人、ギター2人。

「さくら」は最低、1st 2人、 2nd 2人、 マンドラ 2人、 ギター 4人いなければ音楽になりません。つまり、ほとんどのメンバーが参加しなければ出来ない曲なのです。いないパートは抜かして、いる人だけであわせればいいという人もいますが、それでは音楽になりませんし、練習する意味をなさないのです。

この曲はハーモニーが大事です。武満さんがハーモニーに気を配って、割愛できない音としてパート割りをしているので、みんな音に意味があるのです。本当は省略しようと思えばできるけれども、それをしないで、合唱の中で最高のポジションを求めようとしたのです。ですから、音色とか音のバランスに細心の注意を払っていかないと、こういうスコアはとても難しいのです。
マンドリンアンサンブル研究会プリマヴェーラが、日ごろの練習の中でやろうとしていることを、メンバーのみなさんはできるだけ理解して、練習に臨んでほしいと思います。

というわけで、いる人だけでできる、37小節目から48小節目だけをきょうは練習しました。

ここは、カノンです。それぞれのパートが追いかけながら主張しあう西洋のポリフォニーです。ただ、表情は日本語の語感を大切にしていきたいので、日本的なものと西洋的なものが融合した、珍しい世界だと思います。

37小節から2ndがさくらのメロディーを、1小節遅れてマンドラがそれを追いかけます。
41小節目からは1st、42小節めでギターがそれを追いかけます。
それぞれのパートが追いかけるのですが、エコーのように聞こえさせないことが大事です。音域が離れていても、全部の声部が主張しあい、次々とテーマが出てくるような印象を与えないといけないところです。全然尽きない感じ、常に湧き出てくるような感じが対位法の特徴です。
また、ポリフォニックな感じの音楽というのは、厳格さがないといけません。音が出てくるのに規則性があって、それに伴って生まれてくる音楽も、厳格な揺るがない感じ、何か大きなものを構築していく感じがないといけないので、テンポがぐらぐらしないで、その中でゆれて表情をつけます。

37小節、2ndから始まるさくらのメロディーが一つのセンテンスになります。
始まって成長して、減衰して、消えていくという世界観が、「さくら」という言葉自体の持つイメージと重なり合います。
つぼみがふくらんで、咲きそうになって、咲いて、散っていく・・・・2小節の中にそういう凝縮した時間を感じさせます。
厳しい時間の感覚を表現するのに、マンドリン属のトレモロは非常によく合います。運動を続けないと長い音が作れないという宿命からくるものですが、凛とした感じ、張った感じ、こういう緊張感は、擦って音を伸ばすヴァイオリンのような楽器にはなかなか作れません。

追っかけの対位法的なものというのは、ヨーロッパではルネッサンスに花が開きました。
その技術がバロック音楽に少し変容した形で受け継がれていきます。その大家がバッハです。
ある旋律を追っかけていく。この旋律は4パートですが、もっとすごいものは16声部とか20以上のものもあるそうです。テーマが繰り返し模倣されることによって、その中に永遠性を感じるということを追求した音楽です。
武満さんのこの曲は短い素材ですが、ごくわずかな短い時間の中に凝縮された永遠性をここで提示できるように演奏したいものです。

「武満さんは、『自分は作曲のテクニックがないから、今の若い人みたいにスラスラと曲が書けない。』と言われていたそうです。1音ずつ苦労して、吟味しながら埋めていく世界。内面の世界に深く沈潜していく作業なのです。それを我々も追体験していかないと、この曲をやる意味がありません。漫然と音を出さないで、それぞれの音の持つ意味をよく理解して、できるだけそこに近づいていけるようにしましょう。」と言う指揮者。

みんなで武満ワールドを堪能したいと思います。



~~練習日変更のお知らせ~~

予定表では、12月2日(日)が練習日となっていますが、12月16日(日)に変更になります。
時間は午前10時から。場所は清水交流センターです。
よろしくお願いします。
# by michinokuhitori | 2007-11-22 00:23

レコーディング

延期になっていたレコーディングを行いました。

予定していた4曲を、3回ずつ位演奏して、合間に練習して、最後は集中力との戦いでした。
普段、1曲を通して弾く、ということがあまりないので、皆さんお疲れの様子。
演奏会の本番並みに緊張したのではないでしょうか?

曲の仕上がりそのものはまだまだで、1曲録音が終わるたびに、指揮者のため息(のような息づかい)が・・・・・・・^^;
音楽的に演奏するというのは本当に難しく、私たちの演奏は、指揮者の頭の中で鳴っている音楽とは程遠いものだったのでしょうね。

でも、これが今私たちができるベストに近いものだと思っています。
皆さん、よくがんばりました!
次に弾く時にはもっと良い演奏ができるように、これからもみんなで努力していきたいと思っています。今回の録音を聞いて、個々に反省点をみつけ、今後の練習に活かしてください。

次回の練習から、武満徹の「さくら」「小さな空」に取り掛かります。
# by michinokuhitori | 2007-11-01 15:31